日本解剖学会・日本生理学会 合同大会における
MD研究者育成プログラムリトリートについて
東京大、名古屋大、京都大、大阪大の4大学の医学部による基礎医学研究者育成プロジェクトは、平成23年度に始まり今年で4年目になります。このプロジェクトでは様々な要因により減少してきているMDの資格を持つ基礎医学の研究者(以降、MD研究者)を育成するために、大学間で連携しながら育成プログラムを創ってきました。各大学でプログラムを履修する学生は着実に増加しています。
本プロジェクトでは毎年一度、基礎医学研究者育成プログラムを履修する学生が泊まりがけで集まり、その研究成果を発表し、情報交換するリトリートを開催してきました。今回のリトリートでは、これまでの成果を踏まえ日本解剖学会・日本生理学会の合同大会に参加することになりました。
本リトリートの目的は大きく二つあります。
(1) 基礎医学研究者の減少問題に早期から取り組んできた日本解剖学会・日本生理学会(日本生理学雑誌71:81-132, 2009 を参照)に参加する方々に、基礎医学研究者育成プログラムの存在やその手法を広く知って頂き、より多くの医学部においても基礎医学を志す研究者育成のヒントとしていただく。
(2) プログラム履修学生は、構造(解剖学)・機能(生理学)という基礎医学の最も基本となる分野における最先端の研究成果に触れ、自分が将来目指すべき研究分野に思いを馳せる。また、自身のポスター発表・口頭発表で多くの研究者とのディスカッションの機会を持つ。
将来の基礎医学を担うMD研究者育成の為に、多くの学生・研究者の参加をお待ちしております。