会頭企画シンポジウム
「脳とホルモン」そのシームレスな機能形態の連関
Brain and hormones: Their seamless interaction between structure and function from molecular to behavioural level
- オーガナイザー:
- 河田光博(第120回日本解剖学会総会・学術集会会頭、京都府立医科大学・解剖学会)
- シンポジウムの狙い:
-
脳とホルモンの関係は、神経系と内分泌系の作用相関というよりも、内分泌機能がどのようなメカニズムで神経系からの制御を受けているのかということに力点が置かれてきた。近年、ホルモンを中心とする生理活性分子は、脳や脊髄をその標的器官として作用しており、フィードバックループのほかに、神経細胞やグリア細胞に直接働きかけ、生殖や情動、行動にまで幅広く作用していることが明らかとなってきた。このようなパラダイムシフトは脳神経系での生理物質やその受容体を機能的に同定し、分子を可視化することが可能となったことに起因する。
本講演では、神経系と内分泌系のシームレスな関係について、その歴史的考察から先端的研究まで、分子、細胞、組織、個体レベルの行動制御まで、機能と形態の両側面から議論する。
- 構成:
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- The role of morphology in the development of neuroendocrinology
John Morris (Anatomy, Physiology and Genetics, Oxford, UK)
- 下垂体後葉ホルモンの蛍光可視化と生理機能解析に挑む
上田陽一(産業医科大学、第一生理学教室)
- Appetite and obesity from multidisciplinary approach
Gareth Leng (Experimental Physiology, Edinburgh, UK)
- 性ステロイドフィードバックと脳内プログラミング
束村博子(名古屋大学・生命農学、非会員)
- 視床下部調節系と生体反応の統御機構
小澤一史(日本医科大学、解剖学・生体構造学)
- 発表言語:
- 英語
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大会長企画シンポジウム
「生体膜を捉え直す:知る、深める、極める」
Structure and function of biological membranes: viewed from molecules and their nano-environments
- オーガナイザー:
- 岡村康司(第92回日本生理学会大会大会長、大阪大学・生理学会)
- シンポジウムの狙い:
-
「生体膜はオルガネラを区画する構造であると同時に物質を輸送し、シグナルを受容し伝達する場である。生体膜を構成するタンパク質と脂質は、これまで細胞の形態や生理機能の基礎要素として研究されてきた。近年イオンチャネルや受容体などの膜機能素子の構造が明らかにされ、詳細な脂質のプロファイルが明らかになるにつれ、微小な環境により生理機能が営まれている状況が明らかになってきた。本シンポジウムでは、生体膜の仕組みについて、原子から細胞レベルまでの最先端研究を紹介し、学際的研究の重要性を訴えると共に、これまでの生理学や解剖学の考え方の上にどのように発展していくのかを議論したい。」
- 構成:
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- 膜電位センサドメインタンパク質の結晶構造
Crystal structure of voltage sensor domain protein
大阪大学 中川敦史(生理学会)
- 膜脂質のナノ局在解析から見えてくる生理機能
Physiological functions revealed by looking at nanoscale distribution of membrane lipids
名古屋大学 藤本豊士(解剖学会)
- The class III PI3K and phosphatidylinositol 3-phosphate ensure structural and functional integrity of cardiomyocytes
秋田大学 佐々木雄彦(非会員)
- 脂質修飾による特殊ナノ膜ドメイン:「PSD95のパルミトイル化によるシナプス機能の調節」
Specialized membrane nanodomain organized by lipid modification "Synaptic organization regulated by PSD-95 palmitoylation machinery"
生理学研究所 深田正紀(生理学会)
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大会企画シンポジウム
聴覚時間情報の符号化における神経機構の特異性
オーガナイザー:大森 治紀(京都大・生理学会)
Michael R Burger(Lehigh Univ)
中枢神経系の発生過程と精神神経疾患モデル
オーガナイザー:萩原 正敏(京都大・解剖学会)
細胞極性形成の分子メカニズムとその生理学的機能‐極性分布するトランスポーターの機能から
オーガナイザー:原田 彰宏(大阪大・解剖学会)
金井 好克(大阪大・生理学会)
生命現象の顕微計測のフロンティア
オーガナイザー:寺田 純雄(東京医科歯科大・解剖学会)
NO、その後の展開
オーガナイザー:前田 正信(和歌山県立医大・生理学会)
渡邊 弘樹(奥羽大・解剖学会)
超高齢社会における運動生理学の役割:基礎と応用
オーガナイザー:能勢 博(信州大・生理学会)
大塚 愛二(岡山大・解剖学会)
世界の中の身体―脳の座標系―
オーガナイザー:北澤 茂(大阪大・生理学会)
新たな電顕3次元再構築技術が切り拓く最先端のサイエンス
オーガナイザー:大野 伸彦(山梨大・解剖学会)
窪田 芳之(生理研・生理学会)
学術研究企画パネル・シンポジウム
学会の枠を越えて−学会間連携・連合の存在意義は何か?
オーガナイザー:濱田 文彦(大分大・解剖学会)
加藤 総夫(慈恵医大・生理学会)
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委員会企画シンポジウム
日韓合同シンポジウム -FAOPS2019に向けて
シナプス伝達への形態学および生理学的アプローチ
座長:持田 澄子(東京医大・生理学会)
渡辺 雅彦(北海道大・解剖学会)
日中合同シンポジウム -FAOPS2019に向けて
細胞内小器官の形態学および生理学研究の新たな展開
座長:和栗 聡(福島県立医大・解剖学会)
丸山 芳夫(東北大・生理学会)
日独合同シンポジウム
日本とドイツにかける基礎医学研究の新たな橋
座長:小林 直人(愛媛大・解剖学会)
坂場 武史(同志社大・生理学会)
薬理学会・生理学会・解剖学会連携シンポジウム
細胞内Ca2+シグナルの局在化と統合を支える構造と機能
オーガナイザー:赤羽 悟美(東邦大・生理学会)
佐藤 洋一(岩手医大・解剖学会)
コメディカルスタッフのためのシンポジウム Part Ⅰ:理学療法関連
理学療法の最新研究成果−運動制御・筋を中心として
オーガナイザー:黒澤 美枝子(国際医療福祉大・生理学会)
隅田 寛(広島国際大・解剖学会)
コメディカルのためのシンポジウム PartⅡ:鍼灸関連
鍼による疼痛制御の神経機構
オーガナイザー:内田 さえ(東京健康長寿医療セ研・生理学会)
城戸 瑞穂(九州大・解剖学会)
若手の会シンポジウム
「解剖学からみた脳の機能、生理学からみた脳の構造」
オーガナイザー:和田 真(国立障害者リハ研・生理学会)
増田 知之(筑波大・解剖学会)
開催趣旨:生命研究を行う上で構造と機能の面からのアプローチ方法 や考え方の違いなどを明らかにし、両者の統合的理解の重要性を議論する。「解剖学研究者からみた機能(生理)」「生理学研究者からみた構造(解剖)」といった視点で活発な議論を行う。
男女共同参画推進シンポジウム
女性研究者のポテンシャルを最大限に発揮するために:その生き残り大作戦
座長:江崎 太一(東京女子医大・解剖学会)
齋藤 康彦(奈良県立医科大学・生理学会)
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三学会誌編集シンポジウム
解剖・薬理・生理学会誌の将来への展望
オーガナイザー:石川 義弘(横浜市大・生理学会)
依藤 宏(群馬大・解剖学会)
研究倫理シンポジウム
研究倫理の現状と課題
オーガナイザー:椛 秀人(高知大・生理学会)
井出 千束(藍野大・解剖学会)
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